アウディ”Sシリーズ”のスペック比較

100万円以下で買える

これまでも何回かアウディの紹介をしてきました。デザインの良さはもちろん、多くのモデルが走行性能も素晴らしく、低回から豊かなトルクを発生させ、精度の高いデュアルクラッチと同メーカーのアイコンにもなっているクワトロシステムでその動力を効率的に路面に伝えます。そんな見た目と性能を両立したメーカーですが、その中でも更に走行性能に磨きをかけたシリーズがあります。アウディのモデルの多くは「A」(SUVは「Q」)に数字をつけたものですが、それをスポーティーにしたシリーズが「S」(SQ)、更に最高峰スポーツが「RS」(RSQ)となります。

今回は、思ったよりハイスペックで、思ったより所有しやすい「S」(「SQ」)シリーズを包括的に紹介したいと思います。

まずは走行系のスペックとサイズ感、購入価格などを一覧化してみました。

意外なことに、A(Q)シリーズよりもSシリーズの方が価格維持率(中古車相場と新車時販売価格との比率)が高いという結果になりました。中古車市場では、現在の流行りである「合理性・利便性」や「燃費をはじめとした維持費の抑制」、「排気量のダウンサイズ」などから、Aシリーズに比べるとSシリーズの方がお買い得であろうと予想していました。数値化してみる前の予想と異なりますが、いくつか要因も思い当たります。

・Sシリーズは球数が少ないため、統計をとってみてもトレンドを正しく掴めていない可能性がある

・SシリーズはAシリーズではオプションだった装備が標準化されており、車体価格に含まれている(Aシリーズではオプションを多く選択することになり、実際の乗り出し価格と上記新車価格の差がSよりも大きい)

・Aシリーズの方がグレードが充実しており、廉価版のグレードで新車時価格を抑えているものがある

・新車時価格との「比率」だけではなく「差額」も考慮すると、やはりSシリーズの中古車はお買い得と言える

例えば、A(S)5スポーツバック(以下SB)で見てみると、価格維持率はA:30%に対しS:35%になります。どちらもお買い得ですが、特にA5SBの方が価格下落率が高い訳です。

ところが、19インチアルミ、スポーツサスペンション、スポーツシートなどはS5SBでは標準装備でしたので、A5SBでこのオプションを加えた新車時価格で計算すると結果は変わるでしょう。また、S5SBは新車時900万円を超えるものですが、現在では中古車で購入すると300万円を切るものもあり、その差額は600万円を超えます。つまり、A5SB1台分安くなっているということです。分母が大きくなるので当然と言えばそうなのですが、改めて考えてみるとお買い得ですよね。

このような状況は、分母が大きければ大きいほど差が大きくなり、得られるお買い得感も高まるのですが、1点注意があります。それは維持費です。分母が大きいほど、使われているパーツも高価で点数も多くなります。つまり、故障の確率が上がり、その修理費用は高い、ということです。

中古車は保証がないことも多く、それなりの修理費を覚悟しておいた方が良いでしょう。例えそれを考慮して100万円以上の修理費を別で用意しておいたとしても、600万円のプライスダウンで十二分に吸収できる訳ですから。

また、AシリーズとSシリーズは完全な上位補完とは言えない一面もあります。Sシリーズはあくまでもスポーツ性能においてグレードアップしたものであり、静粛性や乗り心地、燃費性能に関してはAシリーズが上回ることもあります。

大きなお買い得感を得られて、走行性能が卓越しているSシリーズ、比較的維持しやすく、快適性を求めるのであればAシリーズ、という選び方が良いでしょう。

お買い得かバランスか、ご自身の好みに合った合理的な買い物をして、有意義なカーライフをお過ごしください。

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