オシャレで万能!輸入車なのに維持しやすいオープンカー”ゴルフカブリオレ(ゴルフⅥベース)”

100万円以下で買える

これまでたくさんのオープンカーをご紹介してきましたが、元々私の好みである6気筒エンジンやFR駆動のものを多く取り上げてきました。そのこだわりを捨てると選択肢が増え、実用的で所有しやすい車両にも出会えます。そのうちのひとつ、”6代目ゴルフカブリオレ(ゴルフVIベースのゴルフカブリオレ)”は、「実用ゴルフにソフトトップを載せたカジュアルオープン」として2011年10月〜2014年3月に販売されたモデルです。
ゴルフらしい真面目さや使い勝手の良さに、電動ソフトトップとダウンサイジングターボ+DSGを組み合わせ、日常からロングツーリングまでこなせる“優等生オープン”として評価されています。

以下、6代目ゴルフカブリオレの特徴を項目別に整理します。

基本概要とコンセプト

  • ベースはゴルフVIのプラットフォームで、FFレイアウトとコンパクトなボディサイズを維持しながら、ソフトトップのオープンボディとなります。
  • 「スポーツカーではなく、日常で普通に使えるオープンゴルフ」というコンセプトで、カジュアルでフレンドリーな雰囲気を重視した設計とされます。
  • 9年ぶりに「ゴルフカブリオレ」の名を復活させた世代で、以前にご紹介した”イオス”のようなハードトップ路線とは違い、伝統的なソフトトップ+4人乗りオープンに回帰した点が特徴です。

ボディサイズ・スタイリング

  • 全高をノーマルゴルフより低く抑え、Aピラーを強く寝かせたプロポーションで、クーペライクなシルエットとオープン時の美しさを両立しています。
  • ソフトトップクローズ時は、低いルーフラインと短いAピラーにより、「ハッチバック」ではなく「2ドアクーペ風」の印象が強くなります。
  • 225/45R17タイヤ+専用アルミホイールなど、カブリオレ専用の足回り・外装パーツが与えられており、標準ゴルフよりスポーティかつ上質な雰囲気を演出します。

電動ソフトトップの構造と使い勝手

  • 6層構造の電動ソフトトップを採用し、クローズ時はハードトップ車並みの静粛性と断熱性を確保しているのが大きな特徴です。​なんと、メタルトップタイプである先述の”イオス”よりも静粛性で勝るデータも。
  • ソフトトップにはガラス製リアウインドウを組み込み、リアビューの質感と視界を両立。耐久性や曇りにくさの面でも有利とされています。
  • 開閉はセンターコンソール付近のスイッチのみで操作でき、Aピラー部の手動ロックが不要なため、20秒前後でワンタッチ開閉できる“本当に文句のつけどころがない操作性”と評されています。
  • 時速30km以下であれば、走行中でも開閉可能です。
  • 高速走行時の風圧でソフトトップが膨らむ現象を抑えるため、中央部を補強する構造を採用しており、安定した外観と耐久性に配慮されています。

室内・居住性・積載性

  • インテリアデザインは基本的にゴルフVIと共通で、メータークラスターやスイッチ類の配置は「普通のゴルフ」と同じく、扱いやすいレイアウトです。
  • 前席はセミバケット風でしっかりしたサイズとサポート性を持ち、長距離ドライブでも疲れにくいシート形状と評されています。
  • 後席は大人2名がきちんと座れるスペースが確保されており、クーペ系カブリオレにありがちな“形だけの後席”ではなく、短距離〜中距離なら実用的に使用可能です。
  • リアシートは一体可倒式を採用しており、トランクルームと連通させることで積載スペースを拡大可能。オープンカーとしては実用的なラゲッジユーティリティを持ちます。

エンジン・トランスミッション

  • 日本仕様では主に1.4TSIエンジンと7速DSGを組み合わせたグレードが展開され、160psクラスのツインチャージャー仕様となります。
  • 1.4TSIツインチャージャーは118kW(160ps)、最大トルク240Nmを発生し、0-100km/h加速8.4秒、最高速216km/hと、カブリオレとして十分以上の動力性能を持ちます。
  • DSGの素早いシフトと低回転から厚いトルクが組み合わさることで、日常域での加速が軽快で、追い越し時にもストレスが少ないと評価されています。

走行性能・乗り味

  • このダウンサイジングターボエンジンは、低回転から豊かなトルクを発生させ、1.4リッターという排気量を感じさせない出足と加速感を味わえます。
  • フォルクスワーゲンの看板でもあるミッション”DSG”も秀逸で、マニュアルのようなダイレクト感とツインクラッチによる変速ショックの軽減から、滑らかな加速が得られます。
  • ステアリングは自然な重さで情報量も十分とされ、必要なインフォメーションがきちんと手に伝わる、優等生的なフィーリングと評されています。
  • 足回りは固すぎず柔らかすぎず、ゴルフらしい「しっとり系」。オープンボディながらボディ剛性が高く、段差での不快なバタつきやユサユサ感が抑えられています。
  • 高速道路を100km/hでフルオープン走行しても、サイドウインドウを上げれば風の巻き込みが少なく、車内で普通に会話できるレベルとされ、オープン時の快適性が高く評価されています。
  • 幹線道路の巡航では、TSIエンジンの余裕あるトルクと安定した直進性が相まって、長距離ドライブも楽にこなせるクルマです。

燃費性能

  • ダウンサイジングターボである1.4TSIエンジン+マニュアルのダイレクト感を実現する7速DSGの日本公表燃費は、JC08モードでおおむね15km/L前後とされ、実用燃費としては、街乗りで約10〜13km/L、高速巡航で15km/L前後を期待でき、「走りと燃費のバランスが良いハイパフォーマンス」と評価されています。
  • ​電動パワステも燃費向上に寄与しています。
  • ダウンサイジングターボの特性上、アクセルを踏み込むと燃費は落ちやすいものの、ゆったりクルージングを心がければ、オープンボディの不利を感じさせない経済性を発揮します。

安全装備・ボディ剛性

  • センター部分に強固なロールバーを持ち、転倒時の乗員保護とボディ剛性確保を両立している点が特徴です。
  • デュアルエアバッグ&サイドエアバッグ、ABSなどの基本安全装備を標準で備え、当時のコンパクトオープンとして高い安全性が確保されています。
  • ロールバーと補強されたフロア・サイドシルにより、クローズ時はもちろんオープン時でも高いボディ剛性感があり、試乗記でも「オープンを感じさせない剛性感」とまで評価されます。

快適装備・オープン時の快適性

  • シートヒーターやオートエアコンなどが装備され、春秋や冬場でもトップを開けてのドライブを楽しみやすいパッケージになっています(グレードにより装備差あり)。
  • 風の巻き込みを抑える工夫により、フルオープン+窓クローズであれば、法定速度域での会話も問題なく、長時間のオープンドライブも快適とされています。
  • ソフトトップクローズ時の風切り音も少なく、天候や気分に応じて「ほぼ普通のゴルフ」と「本格オープン」を切り替えられる、二面性のある快適性が魅力です。

維持費・注意点(ざっくり傾向)

  • 高い走行性能を実現するダウンサイジングターボエンジン1.4TSIエンジンとマニュアルのようなダイレクトな動力伝達を実現する7速DSGですが、メンテナンスが重要で、中古車購入時には不具合が発生していないか確認が必要です。まずエンジンですが、こちらは走行時のエンジンオイル消費に注意が必要です。ロングストロークエンジンである事から、シリンダーの摩擦熱を抑えるために、シリンダーとピストンの間にクリアランスが取られていると言います。ここからエンジンオイルが燃焼室に侵入し、「オイル喰い」と言われるエンジンオイル消費が発生します。これには個体差が大きくあり、1〜2日の試乗では分からないため、メンテナンス履歴などがしっかり記載されている車両をお勧めします。また、DSGですが、その変速を司るメカトロの不具合も発生しやすいです。こちらも専用オイルの交換履歴や試乗で違和感の確認など、丁寧なチェックが必要です。どちらも修理しようとすると数十万円の出費です。
  • 1.4Lクラスの排気量により、税金も抑えられています。
  • 燃費は前述のとおり、走り方次第で十分実用的なレベルで、毎日の足としても無理なく使える経済性があります。
  • 一方で、ソフトトップ機構、ロールバー周りの機構など、年数が経つにつれて持病や経年劣化への注意が必要になる可能性があります。同時期の輸入オープンやスポーツカーと比べれば“極端にシビアではない”ですが、こちらもメンテナンスには注意が必要です。

6代目ゴルフカブリオレが向いているユーザー像

  • 「2ドアオープンで4人きちんと乗れて、荷物もそこそこ積めるクルマ」が欲しい人。
  • スポーツカーのような過激さより、「しっとりした欧州コンパクトの乗り味」と「日常使いできる実用性」を重視する人。
  • 燃費や維持費もある程度気にしつつ、休日にはオープンで気持ちよく走りたいユーザー。TSI+DSGのバランスを評価する人に特に合います。

総じて、6代目ゴルフカブリオレは「真面目なゴルフに、きちんと完成度の高いオープン機構を載せた優等生オープンカー」であり、走り・燃費・実用性・快適性のバランスが非常に整った一台といえます。
派手さや極端なスポーツ性よりも、“毎日使えるオープンカー”としての総合力を重視するなら、今でも魅力の大きいモデルです。輸入車のオープンカー、オシャレなデザインながら実用性も犠牲にしない、そんな使い勝手の良い車で、是非有意義なカーライフをお過ごしください。

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