アウディで人気のTTですが、「その特徴的なスタイリングと引き換えに使い勝手を失っている」と感じている人も多いのではないでしょうか。確かにその小柄なボディサイズに加えて重厚感あるドアやフレームからキャビンは狭く、後部座席は大人が座るには現実味がないほどです。
では、実際にほとんど座ることができない後部座席は「荷物置き」と割り切ってみたらどうでしょうか。今回はかなり値崩れが進んでお買い得の「8J型」を例に取って検討してみます。
TTのラゲッジスペースは、「開口部が大きい」という強みがあります。ゲートがリアガラスと繋がっており、奥に広く開きます。また、後部座席を倒すとほぼフラットになり、ゴルフバックを縦に2つ積み込むことができ、ボストンバックを2つ足してもまだゆとりがあります。そもそも2名までしか乗車しない、という前提ですから、これで事足りますよね。実際、後部座席を倒したときの容量は700Lあり、現行A6セダンの550Lを凌ぐものになります。
2名であれば必要十分なスペースを用意しながら、唯一無二のスタイリングと爽快な走行性能、アウディならではの内装デザインとブランドイメージ、これらを兼ね備えた上で「8J」型はなんと30万円台から購入可能です。完全に底値ですね。
エンジンによってはオイル消費がするものや、天井の内張が剥がれているものがあったり、Sトロニックと呼ばれるミッションに不具合が起きる不安を抱えることになったり、とリスクも相応にありますが、とにかく価格が安いので一度試す価値はあり、かもしれません。
特に家族構成がお二人以下の方で、初期費用を抑えながらも、ちょっとオシャレな外車に乗ってみたい。そんな方にはファーストカーとしてもアウディTTはオススメです。
8J型のアウディTTについては、グレードごとの良さや注意点などもありますので、それはまた今度に。条件に合致した貴方、意外な使い勝手を見出して、有意義なカーライフをお過ごし下さい。



コメント