アウディと言えば「A4」あたりが人気車種と思いますが、今回は「A6」に注目してみました。「A6」って、A4とA8の中間、という感じで少し存在感が薄い印象です。特にプラットフォームやエンジン構成がA4に近かったイメージがありましたが、今回調べてみると、2011年8月〜販売されている4G型からは、使われるアルミの比率を増やした軽量化ボディの採用や内装の質感などを見ると、A8寄りの設定のように感じます。
この4G型ですが、発売当初のグレードは2.8リッターV6NAエンジンと、3.0リッターV6スーパーチャージャー搭載エンジンの2種類のみ。両モデルともクワトロシステム搭載ということで、結果全グレードV6エンジン、FRベースの4WD、しかもクワトロシステム搭載と、私自身、大好きなスペックが盛りだくさんです。また、内装の高級感だけでなく、外装のデザインも全く古さを感じさせず、今見てもシンプルに「かっこいい」と思います。
さて、その中で今回2.8リッターモデルを選んだ理由としては、タマ数と値段のバランスです。現在、(2025年3月)大手中古車検索サイトで見てみると、セダンであれば約30台で本体価格50万円〜150万円、ステーションワゴンタイプのアバントでは約40台で60万円〜180万円ほどで流通しています。スポーティーな外観と内装を備えるグレード、”Sライン”を含みます。
以前、今回紹介しているA6の前のモデルの”オールロードクワトロ”をご紹介したことがありますが、同等のグレードで比較すると意外なことが。先述の通り、アルミ使用による軽量化ボディを使用していることに加え、ミッションも7速Sトロニックを搭載した事などにより、以前のモデルに比べて燃費が10・15モードで9.7km/l→11.0km/lと向上しており、内装の質感も上がっているにも関わらず、車体価格は安くなっているのです(655万円→610万円 ※発売時期により違いあり)。新車時の車体価格は中古車選びの中ではあまり関係ありませんが、この車種における低価格化は、メーカーの注力度合いを反映したものと感じています。
カタログデータは以下の通りです。V6のエンジンフィールに高級感あふれる内装、ゆとりのある広い車内とアウディならではの洗練されたデザインに定評あるクワトロシステム。繰り返しになりますが、これだけの内容が揃っているA6が、中古車価格は50万円台から。走行距離5万キロ以下の程度の良さそうなものでも110万円ほどで流通しています。また、デザインとしても好まれることが多いステーションワゴンタイプの”アバント”もセダンと比べると同等グレード・程度で概ね+10万円程度で購入可能です。せっかくのクワトロですから、アバントを選んでウィンタースポーツに活用するのもいいですね。

こんな価格で高級感とハイテク装備満載のA6が楽しめるなんて。最近の流行りと少しズレたところにお買い得が眠っている中古車市場ならではでしょう。
皆さんもお買い得の一台を見つけて、有意義なカーライフをお過ごし下さい。



コメント