「ベンツ Eクラス」と聞くと、高級車のベンチマーク、という想像をする人も多いでしょう。セダンを中心に人気も高く、上質な乗り心地はまさに高級車そのもの。それがオープンカーとなった「カブリオレ」、すごく期待できますね。
今回はコストバランスに優れた「A207型(2010.4~2018.1)をご紹介します。2015.1~後期型となり、スタイリングはだいぶ洗練されました。この後期型に限定してご紹介します。
私が後期型を推す理由は、以下の2点です。
・デザインに古さを感じさせない・・・ヘッドライト、ウィンカー(シーケンシャル)など、現在でも十分通用するデザイン。また、内装のアナログ時計がとてもカッコよく、前期型の時計はメーター類と同化していて、少し違和感があります。
・前期には左ハンドルしかない・・・本場使用の左ハンドルがお好きな方もいると思いますが、私は助手席が車道側になることが怖くて右ハンドル専門です。
一方で、搭載されているエンジンは、前期型はV6エンジンが中心なことに対して、後期型は直4ターボのみの設定となります。これは前期型の方が好みです。
さて、そんなEクラスカブリオレですが、使い勝手はというと、オープンカーにも関わらず、大人4人が座る事ができ、またラゲッジスペースも十分確保されています。時速40キロまでであれば、走行中でも屋根の開け閉めができるのは便利ですね。こちらも好き嫌いが分かれるソフトトップですが、色の組み合わせにより個性を出せて、デザインとしては申し分なし。また、静粛性にも優れ、大きな不満はなさそうです。
使い勝手という面でもう一つ、こちらはEクラスという名でありながら、プラットフォームはひと世代前のCクラスW204型のプラットフォームと共通している点も注目です。オープンカーやクーペはアメ車のような堂々としたものも良いですが、小回りのきく、キビキビした走りを求めることの方が多いと思います(個人的見解ですが)。Eクラスの豪華さを持ちながら、Cクラス同等のコンパクトな操作性、この組み合わせだけでも他にはない存在で、大人4人がしっかりと乗車できることも相まって、意外とマルチに使えるオープンカーと言えるでしょう。
スペックを比較すると、エンジンや駆動系はE250(W212型)やC250(W205型)と共有し、ボディサイズはCクラス(W204)全般と同等、といった感じです。2,000ccと、クラスの中では低排気量になりながら、Eクラスセダンでも使われているように、出力・トルク共に問題なさそうです。
オープンカーに憧れるも、ご家族やパートナーを大切にされている方、是非この「メルセデスベンツ Eクラス カブリオレ (A207型 後期)」をご検討いかがでしょうか。新車時価格は車体のみで700万円を超えるものですが、現在(2024.12)は走行距離5万キロ以下でも250万円前後で購入可能です。
「抜群のスタイリングを持ちながらも、使い勝手を犠牲にしない」、こんな理想を実現した車で有意義なカーライフをおすごしください。
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