エンジンのこだわりについて、”6気筒エンジンがいい”という方、私も含めてまだいらっしゃると思います。また、ミッションについては、6気筒エンジンの出足はもっさりとしたものが多いことから、ダイレクト感のある”アウディSトロニック”(フォルクスワーゲンDSG)がそもそもの機能性とエンジンとの相性がとても良く(低回転からトルクを発生させる”ダウンサイジングターボエンジン”との相性もいいのですが、、、)、その組み合わせを低価格で楽しむにはどんな車種がいいだろう、と探してみました。
個人的にはこの組み合わせに対する憧れは10年以上前から抱いており、上記の条件に当てはまる中古車をよく検索していました。
様々な車との出会いから、ここ数年はその検索をしておりませんでしたが、久しぶりに見てみると、その構成は大きく変わっていました。
現在流通しているアウディの6気筒エンジンは3000ccもしくは3200ccでほとんどカバーされており、排気量検索と、Sトロニック搭載車は都度確認してみます。もう一つ、当検索で該当する車両はSトロニック開発初期のものが多くヒットすることが想定されるため、「最安で楽しむ」という定義で言えば、走行距離の縛り5万キロを目安にするのが合理的かと。
検索結果は、、、
圧倒的に上位を占めるのは”TTクーペ3.2クワトロ”でした。人気車種という認識でしたが、乗り出し価格100万円以下で購入可能です。走行5万キロ以下の車両が、です。その次も意外なことにタマ数の少ない”S4”。
かつての記憶を辿ると、”A3スポーツバック3.2クワトロ”が圧倒していましたが、現在となってはすでに希少車種のようです。。。その後6気筒エンジンの車両が減り、一部の高級車種に限られてきたためこのようなラインナップになったようです。
ちなみに、10年くらい前では”A3スポーツバック3.2クワトロ”は乗り出し50〜60万円で購入できたのですが、現在では90万円とか、、、。その代わり、TTクーペの相場は下がっているようです。
また、アウディよりも同等車格で概ね2割くらい安いフォルクスワーゲンではどうかというと、、、こちらは6気筒エンジンの脱却がさらに進んでおり、高級SUVである”トゥアレグ”が並んできます。かつては”パサートV64モーション”がお買い得車両で40〜50万円で購入できましたが、こちらもA3同様、もう低走行距離車はなかなか見つかりません。
車は維持費がかかるため、高級時計のような資産運用効果を期待した購入は難しいですが、多気筒エンジンが希少となる中で「興味があるなら早めに!」ということは言えそうです。また、今回のような検索をすると低年式車両が該当することが多く、ドイツ車においてはゴム類や接着剤を使っている部品の状態をチェックしてください。特に天井内張の剥がれなどが生じていると、修復に大きな費用がかかります。
今回はエンジンだけでなく、ミッションにもこだわり条件を入れました。私がこれら2クラッチミッションを初めて体験したのは2007年に購入した”フォルクスワーゲンジェッタ2.0T”でした。その時に感じたDSGの素晴らしさ。その後、他メーカーもミッションの改良は数多く重ねていますが、この時の感動を上回ることは、今でもありません。
何がきっかけでそのメーカーを好きになるか、車のどこに注目するようになるか、本当にわからないものですね。皆さんも愛車のお好きなポイントを見つけて、有意義なカーライフをお過ごしください。
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