これまで6気筒エンジンの車両についてご紹介することが多かったですが、これは個人的に6気筒エンジンのフィーリングが好きだから、ここに尽きるのですが、ほとんどのケースで目をつぶっていた短所がありました。それは、「燃費」です。多気筒エンジンは、総じて排気量が大きくなりがちで、燃費性能を犠牲にしてしまうのです。そこで、燃費の良い6気筒エンジンを搭載した車両はないかと探してみました。
すると、なんと、意外なところで「BMW3シリーズ」が見つかりました。BMWのイメージからは想像できませんでしたが、まさかのハイブリッド車(名称は”アクティブハイブリッド”)。出足はモーターのトルクを利用して燃費を稼ぎます。加えて、8速ATの恩恵と低回転から分厚いトルクを発生させるエンジン特性も相まって、高速走行での低回転巡行も燃費に寄与。カタログ値でJC 08モード燃費16.5km/lを計測します。
搭載されているエンジンは、前のモデルから335iで使われているものと同等の直列6気筒3,000ccターボエンジン。エンジンだけで300馬力以上を発生させ、直列6気筒エンジンの滑らかさは健在。こんなハイスペックな車両も、新車時価格700万円オーバーですが、現在(2024年9月)では200万円以下で購入可能。そもそもBMWにハイブリッドを求めている顧客層が少ないのか、この車両の流通量も少なく、かつ多走行車は駆動用バッテリーの消耗も気になるところ。
輸入車でもあることから、維持費についてはゆとりを持って心得ておいた方が良さそうですが、「出足や住宅街はモーターで静かに効率よく、巡行や加速は直列6気筒エンジンの最高のフィーリングを楽しめる」マルチな特性を持つ”BMWアクティブハイブリッド3”、機会があれば一度いかがでしょうか。
こだわりもすてず、機能性も犠牲にしない、そんな妥協を許さない車のチョイスもいいですね。皆様も二刀流の良さを持つ車なども候補に入れていただき、素敵なカーライフをお過ごし下さい。
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