エアサス搭載車”ボルボXC60”

400万円以下で買える

「最近のクルマはカッコいいなぁ。」と思いながら、昔との比較を思い浮かべるのですが、なんとなく殻を破ったのは”純正アルミのデザイン”かな、と思います。

かつては純正アルミで扁平タイヤを履かせることはほとんどなく、記憶として印象深かったのはトヨタ アリストが1997年に発売した160系で17インチを履かせた時・・・もう30年近く前になるんですね。

当時、私はとにかく乗り心地の良い車が好きでした。一口に乗り心地と言ってもいくつかベクトルがありますが、私の場合は高級車のフワフワする感じ、特にトヨタの高級セダンのそれが好みでした。

そのためには足回りとタイヤの厚みが大きな要素となり、サスペンションは柔らかめ、タイヤは厚めの「腰高、ゴム厚」にする必要があったと感じています。デザインとしてもサスペンションのストローク量が大きいと、タイヤとボディの幅を広めに取る必要があり、それに比例してタイヤの厚みも大きい方がバランスが取れる、と言った相関関係もあったように思います。

必然的に高級セダンほどアルミホイールのデザインは保守的なものになり、デザイン性を犠牲にすることになります。当時の若者たちは、そういった高級車をインチアップし、ローダウンさせるドレスアップが流行っていたと記憶しています。

原則として、見た目と乗り心地は反比例する、と考えていますが、ここは特に顕著ですね。ところが、その当時の若者が選択したドレスアップは、実は意外と幅広い世代で受け入れられ、当時、大きな話題となった”ゼロクラウン(180系 2003年発売)のデザインに繋がったと考えています。

私個人としても、ゼロクラウン以降のカッコいいセダンはすごく好きですし、所有もしておりましたが、もう一度乗り心地にこだわった車に乗ってみたい気持ちも再燃してきた今日この頃です。

実際に年式を遡ってそのような車両を購入する、という選択肢もありますが、やはりボディ合成や先進機能の有無による安全性の違いや燃費性能、故障のリスクなどを考えると悩ましいところです。では、現在の車で乗り心地を考えると、どうなんだろう、、、デザインを損なわないようにする代わりに、最新の技術でその乗り心地におけるビハインドを克服する車、、、一つの選択肢として、”エアサス搭載車”はどうだ!?と思いました。

前置きが長くなりましたが、乗り心地だけを追求するなら、高級セダンを突き詰めることが近道かと思いますが、右葉曲折あり、今回は”エアサス搭載車で総合的に魅力のある車”をピックアップし、検証してみました。こちらは私も乗ったことがないため、いろいろな記事やスペック、メーカー特性などからの推察となります。ご意見やご指摘があれば是非お寄せいただきたいです。

と言うわけで、今回のピックアップ車両は”ボルボXC60”です。元々欧州車が好きなのですが、その中でエアサス搭載のお値打ち(そうは言っても高いのですが)車両を探したところ、こちらに辿り着きました。今回のご紹介は、私も乗ったことがない車両で、いろいろな記事やスペックからの想像になりますので、その点ご了承ください。

そもそもエアサスのメリットは、①「バネの代わりに空気が入ったバッグで衝撃を吸収する、と言う独特の乗り心地の良さを実現できること」と、②「電子制御で車高の上げ下げが容易にできること」があります。オーナーの趣味によっては、②でベタベタに車高を落とすことを目的とする場合もあるかと思いますが、今回は「乗り心地」から始まった話題ですので、①を最大限に発揮できるSUVの車両を選んだわけです。

とは言うものの、②の機能により、①の機能を引き立ててもいます。車両の状況によって車高を調整できる、と言うことです。停車時は車高を落としてスタイリングを良く見せ、走行時に少し上げてストローク範囲を広げて衝撃を理想的に吸収、高速走行時にまた落として安定感を出す。これはバネのサスペンションにはできないことです。この、ストロークを伸ばしたときは、衝撃を柔らかく吸収できるわけですから、その乗り心地はかつての「腰高・ゴム厚」の”腰高”を再現し、”ゴム厚”に関しても、衝撃を空気で吸収するわけですから、細かいコツコツ感は、金属部品での吸収よりもそれに近い結果を生むものと考えられます。また、ボディ剛性の高さやタイヤ自体の静粛性向上など、技術の進歩により、車はどんどん快適になっていると感じます。ただし、好みもありますので、昔の「フワフワした、まるで船のような乗り心地」を再現している車両は、今の所私には見つけられません。

さて、今回は前置きが長くなりましたが、このような経緯で興味を持ったボルボXC60、ここから先もスペックからの想像ですが、とても魅力的な車両なので紹介させていただきます。

まずは、「ボルボ」と言うメーカーならではの安全性です。3点式のシートベルトを開発したメーカーとしても有名ですが、その他にも安全基準・考え方が先進的であること、そもそもスウェーデンと言う寒冷地の厳しい道路事情の中で開発が行われていることなどから、常に安全性の信頼感が高いメーカーです。

では、走行性能はどうかというと、これはグレードによって特徴が異なりますので、今回は「T5 AWD」のエアサス装着車をピックアップしてご案内します。こちらは2,000ccガソリンターボ車になりますが、その特徴は、最大トルク350N•mをわずか1,500回転から発生させると言うことです。NA車で4,000ccくらいのエンジンで発生させる最大トルクを、発進直後で到達するであろう回転数で発生させるわけですから、街乗りでのゆとり、巡航からの加速、高速領域まで澱みなく力を発揮してくれるものと思います。

つづいいてスタイリングについて、です。SUV車と言うこともあり、現代の流行に乗っているデザインになりますが、ボルボのシンボルともなりつつあるTを横にしたような「トールハンマー」と呼ばれるヘッドライトや、遠くからでもボルボとわかるグリル、テールランプは、ボルボファンの期待を裏切らないデザインかと感じます。また、内装の出来栄え、豪華さもボルボならではで、本革シートの質感やカラーバリエーション、縦に長いマルチディスプレイやステアリングのデザインなど、これぞボルボ、といった洗練されたデザインが継承されています。

最後に中古車市場についてですが、走行距離5万キロ以下の車両で300〜350万前後の購入可能です。エアサス、高性能エンジン、ボルボの安全性とデザイン、人気の欧州SUV、これだけ揃ってこの価格はお値打ちなのではないかと思います。残念ながら私もボルボは所有したことがなく、維持費やメンテナンスのポイント、中古車選びのポイントなどはあまり詳しくありません。

いつか乗りたい、と思っている欧州SUV。うまく探せばお値打ちのものもあります。本題としていたエアサスの良さも味わえる、現代の技術で構築された乗り心地を感じながら、是非有意義なカーライフをお過ごしください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました